箱根水道パートナーズ株式会社

設立
2013年12月
資本金
5,000万円

※2019年9月現在

箱根水道パートナーズ株式会社 箱根水道センター 所長 東島 健 氏【写真:左】と
JFEエンジニアリング株式会社 環境本部 PPP事業部 赤城 誠氏【写真:右】

※InCircle導入事例

導入事例ビジネスチャットで実現する「くらしを守る水道運営事業」の情報連携高速化と位置情報活用システムによる現場業務の効率化

2013年に設立した箱根水道パートナーズは、箱根町北部の水道運営事業を公民連携モデルで構築するという国内でも初となる取り組みをおこなっている特別目的会社だ。
JFEエンジニアリングをはじめとした民間企業4社で「箱根地区水道事業包括委託」を運営し、高度な技術と経験をもって、安定的な水道事業運営を実現している。
神奈川県企業庁から継承し会得した技術・運営ノウハウを地元に還元しつつ、民間企業ならではの創意工夫を実践することで、今まで以上に安定的かつ効率的な水道サービスの提供を目指し、
挑戦し続けている。

運営する水道事業の内容は多種多様であり、特に水道管の漏水修理工事など現場業務では対応が遅れることで、交通に支障が発生してしまったり、二次災害の恐れがあるため、「素早い情報の共有」と「1対多数の情報連携」が求められていた。

課題
  • 電話での連携では1対1での対応となってしまい、時間・場所・状況の把握に時間がかかってしまう
解決策
  • ビジネスチャット「InCircle(インサークル)」の導入
  • InCircle上に地図アプリケーションのGPS機能を活用した水道管理図表示システムを搭載
効果
  • ビジネスチャットのトークルーム上でのマルチ情報連携および情報伝達の高速化
  • GPS機能活用システムによる現場

お客様に安定的に、安全でおいしい水道水を届けることこそ最大の使命

初めに箱根水道パートナーズの取り組みとミッションについてお聞かせください。
東島様

わたしたち箱根水道パートナーズは、JFEエンジニアリングをはじめとする民間企業4社で水道運営事業をおこなう特別目的会社です。

この運営事業では、各々の企業が得意とする技術やノウハウを融合させ、箱根町北部のほぼすべての水道事業を民間企業でおこなっており、創意工夫を活かした運営を実践しています。その上で神奈川県との信頼関係をもとに公と民の連携モデルが構築されていることがポイントとなります。

わたしたちのミッションは何と言っても水道事業における安全性の高いサービス提供で、『お客様に安定的に、安全でおいしい水道水をお届けすることこそ、最大の使命』として日々の業務に従事しています。

箱根地区のお客様に安全でおいしい水道水をお届けするために日々の水道運営をおこなっているコントロールルーム
箱根水道パートナーズの中で、JFEエンジニアリングの技術は水道運営にどのように活かされているのでしょうか?
JFEエンジニアリング株式会社 赤城様(以下:赤城様)

わたしたちは、JFEエンジニアリングはものづくり企業として「くらしの礎を創り、くらしの礎を担う」をテーマに上下水道などの環境分野をはじめ、社会インフラの整備、発電事業などものづくりからインフラ環境運用まで、ワンストップで対応することができます。

そのため箱根水道パートナーズでの水道事業運営についても、当社の今まで蓄積してきた技術や運用経験、顧客満足度の仕組みづくりが活かされています。

また後ほどお話いたしますが、実はビジネスチャット「InCircle」の導入についても、すでにJFEエンジニアリングで全面的に採用されていた経験が活かされているんですよ(笑)。

「マルチ情報共有」、「迅速な状況判断」、「現場の業務効率化」ツールとしてのビジネスチャットへの期待

ありがとうございます(笑)。JFEエンジニアリングでご利用いただいているビジネスチャットを箱根水道パートナーズでも利用しようと思われたきっかけはなんだったのでしょうか?
赤城様

水道運用管理の現場業務は、「水道管の漏水対応」、「浄水場の運転・監視」、「水質管理」、「水道管の更新」などを筆頭に非常に多種多様です。

そのため通常の業務以上に素早い情報共有が求められ、それが管理の質に直結することがあるため、ビジネスチャットは社内の迅速な情報連携ツールとして最適だと考えました。

東島様

特に道路上での水道管の漏水修理工事では、対応が遅れることで交通渋滞になってしまうばかりか、場合によっては二次障害につながってしまうことも想定されます。そのために迅速な状況把握や対応力が求められるんです。

そのほかにも近年は、強力な台風など自然災害が多くなる傾向があるため、断水情報など現場での状況を早く関係者で共有することの重要性がますます高まっています。

赤城様

実はビジネスチャット導入前は、このような緊急な情報のやり取りを現場との電話で全て連携していました。

しかし電話では、やはり1対1の対応になってしまい関係者への展開に時間がかかることや正確性が十分に担保できないこと、また漏水場所や被害の程度のイメージが湧きづらく各人の経験に頼ることになってしまい、効率的ではないことが大きな課題でした。

ここで先ほどお話いただいたビジネスチャット 「InCircle」に注目していただきましたが、ポイントはどのような点があるのでしょうか?
赤城様

やはりJFEエンジニアリングですでに全社員がビジネスチャット 「InCircle」を導入済みで利便性や情報共有の容易性が実感済みだったことがあると思います。

「InCircle」は本当に誰でも説明書がなくても使えるユニバーサルデザイン性に優れていて、導入のハードルがとても低いんです。

さらにセキュリティについても国内発チャットかつ設計上、とても強固に構築されているため、安心してつかうことができることがよいと考えています。

東島様

JFEエンジニアリングでの利用実績があることは安心感という意味でもポイントかなと思っています。

ユニバーサルデザインかつ高いセキュリティを持つビジネスチャットであれば、機密性が必要とされる水道管理運用の現場でも、いち早く情報を共有するツールとして利用することで迅速な判断や現場作業の効率化に使用できると考えました。

実際に2017年1月よりビジネスチャット 「InCircle」をご導入いただきました。導入については、どのように進められたのでしょうか?
東島様

導入当初は、水道の漏水対策や設備トラブルなど、水道運営業務の中でも特に緊急性の高い業務に従事する部署を中心に導入しました。その後、設備点検東の夜間の当直担当などにも利用を拡大したことで、確実に情報共有の範囲や有効性は拡大しています。

導入当初、問題などありませんでしたか?
東島様

特に問題はありませんでした。

先ほどの話と重複してしまいますが、やはりすでにJFEエンジニアリングで採用されており安心感がありましたし、「誰でも使える」をコンセプトに設計されているとおり、本当に説明書いらずで即現場担当者も使用することができました。

今では「InCircle」での社内情報共有が当たり前になっています。

赤城様

ITツールは、「現場の担当者にいかに日常的に使ってもらい浸透させていくかが重要」と考えていますが、そういう意味でも「InCircle」は非常に導入ハードルの低いビジネスチャットだと思っています。

情報の同時・高速伝達力だけでないビジネスチャットの魅力

今回のビジネスチャットの導入では情報連携高速化の他にも、先進的な取り組みがされているとお聞きしましたが、具体的にどのような内容だったのでしょうか?
赤城様

「InCiercle」のトークグループに漏水対応を効率化するためにオリジナルのブログラム(チャットボット)機能を追加しました。

機能としてはトークグループ上から位置情報を送信すると、位置情報に即した水道管を管理する図面(管網図)を表示できるというものです。

ベースとなる位置情報は、インターネット位置情報サービスのGPSを応用しました。これにより北緯と東経を計測し、対応する管網図ブロックを表示させることができます。

「InCircle」の高いセキュリティ思想や設計がバックボーンにあるため、いろいろな挑戦ができることはとてもありがたいと感じています。

東島様

この仕組みは本当に現場として画期的でした。

今までは作業が必要な水道管箇所を電話で確認していたものを、ビジネスチャット上で簡単に「見て確認」できるようになったので、作業箇所が一目でわかるようになりました。この仕組みによって、今までのような電話での伝言ゲームがなくなり、作業効率が格段に向上しました。

民間企業ならではの業務効率化への創意工夫は、私たちもビジネスチャット「InCircle」をさらに良いものへと改良していく上で、とても勉強になります。最後に今後、箱根水道パートナーズでのさらなる業務効率化でのビジネスチャットの活用や目標、またAI CROSSに期待することがあればお聞かせください。
東島様

私たちの最大のミッションは箱根地区の皆様に安定して、安全でおいしい水をお届けすることです。そのためには民間企業としての創意工夫をもって、お客様に今以上にご満足いただけるよう日々頑張りたいと思います。

その中で、すでに現場では当たり前となっているビジネスチャット 「InCircle」ももっと活用の幅を広げられる可能性ももちろん視野にいれています。

今後も「InCircle」の活用拡大により、さらなる業務効率化を実現していければと思っています。

赤城様

ビジネスチャットは、少子高齢化がますます進み、今まで以上に一人当たりの生産性向上が求められる日本企業にとって、ビジネス効率化をさらに拡大することができるツールだと思います。

利用者が各方面で拡大して、ビジネスの場面で取引先との連携などビジネスチャットの定着が進むことで、通常のメールや電話より簡単かつスピーディ、そしてマルチなコミュニケーションを実現することができるようになると考えています。

そのためこれからもAI CROSSには、ぜひ「InCircle」の機能向上も含め、ビジネスチャットの拡大のために頑張って欲しいと思っています。

ビジネスチャット「InCircle」が皆様にとって、より良いサービスだと実感していただけるように、AI CROSSは今後とも頑張ってまいります!本日はどうもありがとうございました。

箱根水道パートナーズ株式会社

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