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オンプレミスとは?クラウドとの違い

オンプレミスとは?クラウドとの違い

業務のデジタル化(=DX)が話題の現代、ほとんどの企業で何かしらのビジネス用アプリケーションを導入しているのではないでしょうか。
ビジネス用アプリケーションには膨大な種類があり、企業の導入担当者の方は「どれを選ぶか」に常に頭を悩ませておられます。
導入に至るまでの数ある選択肢の中でも、比較的早い段階で決断を迫られるのが「クラウドか?オンプレミスか?」という選択かもしれません。
「クラウド」「オンプレミス」はアプリケーションの提供方式を指す言葉で、企業が何らかのアプリケーション導入を決定する際に必ず突き当たる壁でもあります。
本稿では特にオンプレミスに着目し、その言葉の意味やメリット・デメリット、クラウドとの違いなどについて初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

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そもそもオンプレミスとは?

企業がアプリケーションを導入する多くの場合、選択を迫られるのが「クラウドにするか?」「オンプレミスにするか?」です。
これらの言葉はアプリケーションのサービス名やジャンル名ではなく、サービスの提供方式を表す言葉で、クラウドにもオンプレミスにもそれぞれ得手・不得手があり、一概にどちらが優れているとは言い難いものです。
現在、多くのPCアプリケーションはインターネット経由で配布されており、ひと昔前までは主流だったCD-ROM等の媒体を購入する製品は減少傾向にあります。
1度インストールすればオフラインで利用しつづけられるアプリケーションもありますが、常にオンライン状態で利用する必要があるアプリケーションもまた増えています。
「クラウドか、オンプレミスか」という選択が発生するのは、このオンライン状態で利用するアプリケーションの導入を検討する場合です。

本項の主題であるオンプレミスをご説明する前に、まずはクラウドの方を簡単にご説明しましょう。
クラウドという提供方式では、ユーザーは自分のPCにアプリケーションをインストールする必要はありません。すべてのサービスをサービス側のサーバから、インターネット経由で利用することになります。
分かりやすい例は、老若男女問わず多くの人が利用しているGoogle社の「Gmail」でしょう。
「Gmail」はアプリケーションをインストールすることなく、「Gmail」のサービスサイトにアクセスすればサービスを利用することができ、メールの作成・送受信や整理整頓、電話帳の編集など、すべての機能がブラウザ経由で提供されます。
クラウド型サービス提供のポイントは、これらのサービスが「Google社が管理するGmail用サーバ」から提供されていることです。

一方でオンプレミスの方を見てみましょう。
オンプレミスは、クラウドと対義語のように使われることが多い言葉です。クラウドと同じくサービスの提供方法を指す言葉で、PCへのインストールが不要、またブラウザ経由でサービスが提供されるところも含めてまったく同じですが、重要なのは「サーバの設置場所」です。
オンプレミス方式の場合、サービスの提供元はサービス提供社のサーバではなく、自社で保有・管理する自社のサーバとなります。
先のGmailで例えるなら、Google社のサーバからサービス提供されるのではなく、あなたの会社にある1台のサーバにGmailのアプリケーションをインストールし、あなたの会社の社員はその社内サーバにアクセスすることでGmailのサービスが利用できるようになる…というイメージです。
現在、ビジネス用アプリケーションの多くはクラウドサービスか、オンプレミスサービスか、もしくはそのどちからを導入社が選択できるサービスか…に分かれています。
導入の際はまず、これらのサービス提供方法を確認するようにしましょう。

オンプレミスのメリット

オンプレミスという言葉の意味をご理解いただいたとして、こんな疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「自社のサーバにアプリケーションを入れるなんて、どうしてそんな面倒なことをするの…? みんなGmailみたいにクラウド方式にすれば、全国の誰でもいつでも使えて、便利なんじゃないの…?」
これは良い質問です。
ユーザー側の視点から見れば、サービス提供社のサーバから提供することもできるサービスを、なぜわざわざユーザー企業のサーバに設置する必要があるのか、不思議に思われることでしょう。
ではここで、オンプレミスを採用した場合に得られるメリットについてまとめてみます。

●セキュリティ面の自己管理が可能に

例えば金融機関や政府機関など、ユーザーがかなりハイレベルで独特のセキュリティ環境を必要とする場合、オンプレミス方式が採用されるケースが多くなります。
オンプレミスであればあらゆるデータを社外に出す必要がありませんし、セキュリティ環境も自社の判断で、自社に必要なレベル、自社に必要な形のものを用意することができるわけです。

●カスタマイズに対応できる

クラウド方式では、あらゆるユーザーにほぼ同一のサービスが提供されることが前提となります。
例えば世界であなただけ、とてもカラフルな画面のGmailが使える…などということはありえません。全国のユーザーは同じ画面デザイン、同じ機能を持った同一のGmailを使っています。
オンプレミスもほぼ似たようなものではありますが、ユーザー企業からのリクエストに応じ部分的にカスタマイズに対応するサービスも多いようです。
例えば表計算ソフトにおいて、自社でよく用いる特別な計算式が簡単に処理できるようにしてほしい…とか、海外拠点でも利用できるようにメニューを英語で表示してほしい…などというリクエストに応じるケースです。
つまりオンプレミスのサービスは、ユーザー企業内で閉じられた限定的なサービスにもなり得る点がむしろメリットなわけです。

●社内システムとの連携が容易

企業の場合、すでに様々なサービスやシステムが導入されているところへ別のサービスが導入されるというケースが多々あります。
また近年、それらを互いに連携させて業務効率を向上させるという企業ニーズが非常に高まっています。
例えば、現在勤怠管理には勤怠管理専用のアプリケーション「A」を利用しているが、これを今度導入する給与計算のアプリケーション「B」と連係させれば、社員の残業代やアルバイトの時給計算がオートメーション化できるのに…といった具合です。
アプリケーションと一口にいっても、世の中には星の数ほどの種類が存在しますから、これらを連携させる行為の多くはカスタマイズに近いものになります。
前述のようにクラウドはカスタマイズに対応することが苦手ですが、オンプレミスならばお手の物。
もちろん全部が全部とはいいませんが、サービスそのものをカスタマイズすることで他システムと連携するように作り変えることも可能です。

オンプレミスのデメリット

前項ではオンプレミスのメリットをご紹介しましたが、今度は逆に「じゃあなぜクラウド方式が存在するのか」と疑問に思われた方もおられるかもしれません。
ここでオンプレミスのデメリットについても触れておきましょう。

●初期コストがかかる

実はここが最も大きなネックかもしれません。クラウドと比較して、オンプレミスは導入時の初期コストが高額になる傾向があります。
企業によってIT環境は様々なので、サーバの確認と準備、アプリケーションのインストール作業、カスタマイズ、様々な検証やテストなど、オンプレミス方式の導入時には様々なプロセスが発生するためです。
その代わり、ほとんどの場合月額利用料が発生しつづけるクラウドサービスと異なり、ひとたび導入してしまえばほとんどコストをかけず運用できるオンプレミスサービスも多くあります。

●構築までに時間がかかる

オンプレミス導入時には、経済的なデメリットの他に時間的なデメリットも発生します。
上記のように導入時に様々なプロセスが発生してしまうため、どうしても今日依頼して明日から稼働…とはいかないのがオンプレミスです。
特にカスタマイズが大がかりになる場合は、数か月という準備期間を要することも珍しくはありません。

●障害発生時には自社での対応になる

「すべて提供社まかせにできる」というのがクラウドの利便性であるのに対し、オンプレミスではサービス運用上の責任の一部はユーザー企業が負うことになります。
特にサービス提供社が関知しないネットワーク障害等が発生した場合は、自社内での対応が基本となるでしょう。
サーバ関連の障害…例えば物理的な故障や高負荷によるサーバダウンなどについても、サービス提供サーバが自社のものである以上、ユーザー企業が復旧対応することになります。

オンプレミスとクラウドの違いと使い分け

大まかにまとめれば、クラウドとオンプレミスにはそれぞれ下記のような特性があると言えます。

《クラウド》
・低コスト
・手軽な導入
・ユーザー側の負担が軽い

《オンプレミス》
・カスタマイズができる
・セキュリティ環境の調整可能
・システム連携が比較的容易

どちらも一長一短で一概にどちらがいいと言えるものではありませんので、自社のニーズに合ったものを選ぶ必要があります。
すぐに導入したい、コストを抑えたい、運用に当たって手間をかけたくない…という企業にはクラウドが、どうしてもカスタマイズが必要、セキュリティにこだわりたい、システム連携を重視する…という企業にはオンプレミスがオススメということになります。
また、実は近年クラウドとオンプレミスの合わせ技であるハイブリッドクラウドという方法論も注目されています。
これは1つのアプリケーションをクラウドとオンプレミスの両方で同時に走らせたり、一部の機能をクラウドに、他の機能をオンプレミスに…などと振り分けたりするやり方です。
双方のいいとこ取りの発想であり、特に災害時にも安定した業務稼働が必要な業種などでは、相互がバックアップとして働くというメリットが有望視されています。
こうした選択肢も含め、業務デジタル化(=DX)が加速する現在、自社の業務内容とサービス提供方式をじっくりと見比べることを忘れてはいけません。

クラウドサービスの総合ビジネスアプリケーション『Knowledge Suite』

さて、最後にご紹介しておきたいのは私たちブルーテック株式会社が提供する総合ビジネスアプリケーション『Knowledge Suite』です。
『Knowledge Suite』は基本的にクラウド方式で提供されるサービスですが、これはすなわち当社がクラウド方式を「選択した」ということになります。
なぜなら『Knowledge Suite』はどんな規模・どんな業種の企業様にも幅広くお使いいただけるアプリケーションを目指したからです。
高いコストをかけてもカスタマイズ性やオリジナルのセキュリティ環境を重視したいという企業様は確かに存在しますが、割合としては多いものではありません。
クラウド方式で提供される『Knowledge Suite』は、多くの企業が必要とする低コスト、負担軽減、手軽さを実現しています。
『Knowledge Suite』はグループウェア、SFA(営業支援)、CRM(顧客管理)という3ジャンルのアプリケーションが1本でご利用いただける、業務の効率化と成果の向上を実現するサービスです。
その魅力を以下にまとめさせていただきます。

簡単・シンプルで使い方に迷わない

『Knowledge Suite』は、PCの作業に不慣れな方でもすぐに使いこなせる、シンプル設計です。直観的に理解できる操作方法や画面構成で、ほとんどの場合マニュアルを読まなくとも使いこなしていただけます。

1本で3つのアプリケーションが使える

グループウェア、SFA、CRMがワンパッケージでご利用いただける『Knowledge Suite』は、1本で3本使えるお得なアプリケーション。また、各種入力データはアプリケーション間で相互に連携するので、業務効率化や情報の活用範囲に差が出ます。

低価格・ユーザー数は無制限で利用可能

ほとんどのクラウドサービスは「ユーザー1名につき〇円/月」という、「ID課金制」を採用しています。そんな中『Knowledge Suite』は、何名でお使いいただいても月額料金50,000円/月~で固定です。始めは社内の少人数で利用し、徐々に利用範囲を広げていくような運用もコストの変動なく実現できます。

クラウドのメリットでビジネスをサポート

PCへのインストールはもちろん不要。すぐに導入することができ、複雑な設定もいりません。またどんな場所でもあらゆる情報がリアルタイムで共有されるなど、クラウドサービスの持ち味を充分に活かしビジネスを活性化させるのが『Knowledge Suite』です。

スマートフォン/タブレット等の携帯端末にも対応

PCだけでなくスマートフォン、タブレットにも対応しており、携帯型端末からのご利用でもPCとほとんど同じパフォーマンスでお使いいただくことができます。移動中、または外出先でも仕事をこなしたり、情報を閲覧・交換することが可能で、時間を無駄にすることなくあらゆる業務を効率化します。

本稿では「オンプレミス」をテーマに、その基本や特性をご紹介してきました。
アプリケーションにはサービス内容や機能だけでなく、提供方法にも種類があること、またその選択は重要であることをご理解いただければ幸いです。
そして様々な業務の効率化、成果向上のためのアプリケーションをお探しであれば、ぜひクラウドアプリケーション『Knowledge Suite』の利用をご検討ください。
『Knowledge Suite』は無料のトライアル版のご用意もあります。トライアル版では「グループウェア」のみがご利用いただけますが、クラウドサービスの長所は充分にご体感いただけます。
トライアル版のお申込みは下記の『Knowledge Suite』サービスサイトから。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
【『Knowledge Suite』サービスサイト】https://www.bluetec.co.jp/knowledgesuite/service/sfa.html

【執筆者】

松岡 禄大朗

ブルーテック株式会社・デマンドジェネレーション部所属。
前職のWEB広告代理店で広告運用やアクセス解析を担当。
WEBマーケティング知識を活かして、現在はコンテンツマーケティングに携わり数多くの記事を執筆。

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